サステナビリティ

サッポロライオンの健康経営の取り組み

2025年12月9日

サッポロライオンでは健康経営の目標を、プレゼンティーイズム、アブセンティーイズムの改善、エンゲージメントの向上に置いています。これらが経営課題である多様な人財の活躍、生産性向上と収益力強化、持続的成長の基盤として、従業員一人ひとりの健康意識の向上・健康増進に向け取り組んでいます。
特に、シニア層割合の増加、離職率の高さは課題であり、長くいきいきパフォーマンスを発揮するために、重点課題としてエイジフレンドリー施策、働き方改革、ストレス対策に取組み、心理的安全性の高い健康的な職場づくりを目指しています。

サッポロライオン 健幸創造宣言

サッポロライオンは、私たち一人ひとりが、「個性を十分に発揮し、自らが強く、明るく、輝き続けるため」に、ここに「健幸創造宣言」を致します!

  • 1.私たちは自由闊達な「コミュニケーション」に努めます。
  • 2.私たちは「自己研鑽」に努めます。
  • 3.私たちは「健康維持、管理」に努めます。

代表取締役社長 田澤宏之

サッポロライオンは、1人1人がwell-beingな状態でパフォーマンスが発揮できることを目指し、重点課題として生活習慣病健診受診率向上、メンタルヘルス対策、こころと体の健康づくり、シニアの健康、両立支援に取り組んでいます。

サッポロライオン健康経営中期計画(2023年-2026年)

サッポロライオン健康経営中期計画

KGI(2026年)

  • ワークエンゲージメント54.0以上
  • プレゼンティーイズム33.0%以下(達成済)
  • アブセンティーイズム:2.0日未満/人/年

KGI(2028年)

  • 離職率:6.4%

サッポロライオン健康経営目標値(2023年-2026年)

2026年KPI
緊急治療対象者医療機関受診継続フォローアップ 100%
要精密検査再受診率 100%
特定保健指導の対象者割合(40歳以上) 20%以下
特定保健指導実施率(40歳以上) 55%以上
生活習慣病健診受診率(40歳以上) 100%
婦人科健診受診率(全年齢) 50%
日常生活において歩行又は同等の身体活動を1日1時間以上実施している割合 70%
1回30分以上の運動を週2回以上、1年以上実施している割合 50%
喫煙率 12%以下
高ストレス者割合 前年度より減少

サッポロライオン安全衛生管理体制

サッポロライオン安全衛生管理体制

サッポロライオンでは、代表取締役社長を最高責任者として、健康保険組合、各社取締役会、経営会議など、安全衛生委員会、産業医療スタッフ、労働組合、当社で働く人財と強く連携し、安全衛生の推進、こころと体の健康づくり、職場環境の健康化に取り組んでいます。

サッポロライオンはお客様に「JOY OF LIVING(生きている喜び)」を提供している企業です。 そのためには、提供する側の従業員の心身が良い状態であることが前提です。従業員のメンタルや身体の不調にも早期に気づきをもたせるよう、管理監督者にはメンタルヘルス・マネジメントの資格習得も推奨しております。
外食事業の課題となる長時間労働抑制に対しては、社内に「風土改革委員会」を設置し、過重労働による健康障害を防止するための課題解決に取り組むと同時に、産業医からの情報提供を社内報に掲載するなど、健康に重きを置いた働き方の推進を実施しております。
毎月発行の社内報の一部には産業医からの声を「衛声(えいせい)」として従業員に届けています。季節に合わせ、熱中症やインフルエンザ、ノロウィルス等の情報を産業医の目線から飲食店に向けて紹介。それにより、ビヤガーデンでの熱中症を防ぐなど、従業員の知識も高めるようにこころ掛けをしています。

サッポロライオンの労使関係

東証二部に上場した翌年の1989年、サッポロビール労働組合ライオン支部からサッポロライオンの労働組合として独立。
以降約30年が経過し、現在は約260名が加入しています。
「働きやすく働き甲斐のある職場づくり」「ゆとりと豊かさを求め、労働条件の改善と向上を図る」「全員参加による活力ある組織づくり」を活動の基盤とし、「経営諮問委員会」「労使懇談会」といった年2回の経営協議制の場で企業経営に対する提言や、組合員からの声を伝えています。経営協議制の場で提言した内容の多数は実現しており、労使が一体となって企業経営に取組んでいます。
また、独立以前より続いている労働組合主催の厚生会活動「みかん狩り」は、毎年11月3日(文化の日)に開催しており、当社従業員やその家族、会社役員等も参加し、毎年100名以上が参加する一大イベントとなっております。その他にも様々な厚生会活動を開催しています。
また、2023年からは「人事・賃金制度検討委員会」を労使で定期的に開催することで、働きやすい職場づくりと安定した生活環境に向けた意見交換を実施しています。

健康投資額

サッポロライオンでは2024年度定期健診、健康アプリ、産業保健保健スタッフ費用の合計で1040万円投資しています。

サッポロライオン安全衛生の取組み

飲食業では、ビール樽など重量物の運搬や長時間の立ち仕事が多く、腰への負担が大きい環境にあります。実際に腰痛を原因とする労災お発生しており、現場では再発防止と予防への意識向上が課題です。
パート・アルバイトスタッフを含む若年層や経験の浅い従業員は正しい持ち上げ動作を知らない場合も多く、誰もが共通の理解で全店舗で同じ基準を共有できる仕組みづくりに取り組んでいます。

度数率、強度率業界比較

2019年 2020年 2021年 2022年 2023年 2024年
度数率 13.39 11.44 12.74 10.06 12.65 13.6
小売業平均度数率 3.48 3.81 3.92 3.31 2.43
強度率 - 0.05 0.02 0.04 0.02 0.014
小売業平均強度率 0.06 0.22 0.09 0.10 0.06

休業災害人数

2020年 2021年 2022年 2023年 2024年
総数 2 1 3 3 4
正社員 1 1 1 1 3
契約社員 1 0 2 2 1

エイジフレンドリーな職場の現実に向けて シニアの健康

2022年度より主に60歳以上の再雇用者の方を対象に、「シニアの健康チェック」の取組みを開始致しました。今年で4年目に突入しております。
やはり、若い方に比べ筋力や敏捷性などの運動能力や視力・聴力の低下、また高血圧や糖尿病などの病気を持つ割合も高くなっているのは現実です。
産業医の意見を聞きながら、毎年お誕生月に健康相談室にて対面orリモートにて「シニアの健康チェック」を実施しております。

★保健師さん健康チェック内容

  1. 健康診断結果・病気の治療状況の確認
  2. 自覚症状や業務上困っている点などのヒアリング
  3. 開眼片足立ちテスト・5回立ち上がりテスト(体力チェック・転倒リスク評価として)
  4. 現場の聞き取り(他の従業員から見てどうか?!)

厚生労働省「SAFEアワード」 エイジフレンドリー部門でゴールド賞受賞

この高年齢労働者が元気に長く働き続けられる環境の整備の取組が認められ、厚生労働省第2回「SAFE アワード」にて、エイジフレンドリー部門のゴールド賞を受賞しました。
外食産業の人手不足の中で、働く意欲と技能・経験をもった重要な働き手であるシニアの労働者が安心して働けるようにしていくために、高年齢労働者の特性(運動能力や視力・聴力の低下など)によって労働災害等のリスクが高まる可能性などを企業と労働者の双方が自分事として理解し労働環境を整えていく取組を、今後も推進してまいります。

こころと体の健康づくり

毎年9月の厚生労働省「健康増進普及月間」「食生活改善普及運動月間」に合わせ、「生活習慣改善チャレンジキャンペーン」を健康管理システム上で実施しています。ウオーキング・禁煙・ノンアル習慣・毎日レモン・ストレッチの5コースを作り、2023年は約230名、2024年は約130名、2025年は約80名参加しました。インセンティブを設けて会社全体で楽しみながら健康リテラシーを高めていきます。

スポーツ庁が実践している、働く世代を中心に国民のスポーツ実施率を向上させ健康増進やライフパフォーマンスを高めるため、従業員のスポーツ活動の促進に積極的に取り組む企業等を認定している「スポーツエールカンパニー」に2025年度認定されました。

サッポロライオン働き方改革の取組み

サッポロライオンでは、2017年より働き方改革の取組みをスタートし、2018年以降は「働き方改革推進委員会」として、「総労働時間の適正化・長時間労働の改善」をテーマに「風土改革」・「労働環境改善」・「業務簡素化」の3本柱を進めてきました。
その取組みの成果は幅広く、「さん」付け呼称徹底・連休取得推進・事務処理簡素化・LINEWORKS導入・社内報「ハレのちライオン」発刊・e-Value導入・FAQサイト制作・文書管理整理・ペーパレス化推進・女性活躍推進等の様々な活動により、労働時間の削減と生産性の向上に寄与しました。
2022年10月委員会の発展的解消以降は、その取組みを本社各部、事業部、DX・IT推進委員会、風土改革部会にて引き継ぐこととし、以降もTTO導入やデータ分析・マーケティング施策、職場環境の改善等に大きな効果を上げ続けています。

サッポロライオンの労働時間削減・管理と有給休暇取得推進の取組み

サッポロライオンでは、社内イントラを使用した店舗・個人への情報共有と各種連絡により全社的な労働環境整備を進めており、具体的な活動は以下の通りとなります。

労働時間削減の取組み

  • 人財及び人手不足の解消に向けた採用活動強化、スタッフ採用投資額及び媒体利用増
  • 毎月の個人別基準外労働時間分析及び期中の中間チェック実施
  • 産業医による医師面談の勧奨
  • 長時間労働者本人・上長に対する人事総務部からのヒアリング実施。
  • 事業部別営業会議への定期参加及び労働時間管理の進捗確認・ヒアリングの実施

有給休暇取得促進の取組み

  • 前年中の「有給休暇取得年間スケジュール」登録実施
  • 所属長・本人に対して社員・PAスタッフの「有給休暇取得管理リスト」を送付し、啓蒙活動・進捗確認を実施
  • 事業部別営業会議への定期参加及び有給休暇取得の進捗確認・ヒアリングの実施

メンタルヘルス不調等のストレス関連疾患の発生予防、早期発見・対応

わたくしたち飲食業はコロナを経て、年齢に関わらずメンタル不調者が増加傾向にありました。そこでサッポロライオンでは2022年「風土改革部会」を発足し、会社全体の風土を整え、ワークエンゲージメントの向上、メンタル不調者予防対策に取り組んでいます。また、昨年より従業員の健康リテラシー向上を図るため、健康管理システムを導入致しました。アプリの取得率は83.6%になります。手軽にできるアプリからの健康イベントは前年より参加者が約5倍になりました。定期的に健康動画の配信や、毎日1問健康クイズの発信を行っております。同時に睡眠の質や食事の管理などアプリひとつで出来るようになりました。アプリを通じて従業員間でのコミュニケーションの場を広げていると同時に、メンタル不調者を予防しています。また、常に産業医、保健師にて労働者に寄り添った対応、面談等も実施しており、ストレス要因を明確にし1つ1つ改善に向けた指導を心掛けています。

ストレスチェックの反応値も少しずつ減少傾向にあります。また、2024年のアプゼンティーイズムは2023年より1.3日/人改善しました。またプレゼンティーイズムもグループ目標33.4%以下に対し、サッポロライオンは2023年から達成しています。ワークエンゲージメントは2024年:52.8から2025年は53.8に向上しました(グループ目標54.0以上)。社内報での健康経営コーナー「衛声」でも身体の情報はもとより、メンタルヘルスに関するストレス防止対策法なども、引き続き発信してまいります。

女性の健康

プレゼンティーイズムの改善と、婦人科健診の受診促進、お互いを思いやる職場作りのために、女性の健康に関するe-ラーニング、ならびに婦人科医によるセミナー、健診対象者向けの啓発活動を実施しています。
また、お役立ち情報をイントラ上で公開しています。

  • 管理職セミナー参加率(%)2022年25% ➡ 2023年70% ➡ 2024年15%
  • 一般従業員対象参加率(%)2022年30% ➡ 2023年35% ➡ 2024年78%
  • 女性のみ対象施策参加率(%)2023年53% ➡ 2024年77%

休職後の職場復帰、就業と治療の両立

傷病やメンタル不調をかかえている従業員の中には、働く意欲や能力があっても、通院をはじめとする治療と仕事の両立に悩まされている方々がおります。
そのため、就業の継続や復職が困難になる場合も少なくありません。
復職のタイミングや時期については産業医、産業保健師と十分な面談を果たし、休職後100%の職場復帰をめざしています。
また、会社・組織として取り組む必要性や意義を共有することで、治療と仕事の両立を実現しやすい職場風土をつくっていきます。
復職後の産業保健師の定期的なフォローも欠かさず行っております。また、疾病の他に育児や介護による休職後の職場復帰もあります。従業員への知識導入になるよう、人事研修の最後に厚生労働省の介護休業セミナーを織り込みました。他男性育休・介護休職のe-ラーニング実施し、受講者は95.6%となりました。
女性育児休業取得者による体験談の場を設け(交流会)さまざまな働き方を共有することで職場復帰後も両立に向けてフォロー体制を整えています。

生活習慣病健診への取組み

初期の生活習慣病は特に自覚症状がないことが多いため、いつの間にか病気が進行してしまう危険があります。そのためには早期発見、治療を重視し長く元気に働くことを目標に病気の危険因子を取り除くよう呼びかけています。サッポログループでは補助金制度も設けており、手厚いサポートでより健診を受診しやすくなっております。年々受診率があがり2024年度は100%になりました(2026年KPI 40歳以上受診率100%)。

2020年 2021年 2022年 2023年 2024年
生活習慣病健診受診率(%) 58 70 91 97 100

※40歳以上

パフォーマンス指標

2024年のアプゼンティーイズムは2023年より1.3日/人改善しました。
またプレゼンティーイズムもグループ目標33.4%以下に対し、サッポロライオンは2023年から達成しています。
ワークエンゲージメントは2024年:52.8から2025年は53.8に向上しました(サッポロライオン目標54.0%以上)。

離職率は2021年24.2%、2022年15.8%、2023年9.4%、2024年9.4%と改善傾向にあります。

サッポロライオン

2020年 2021年 2022年 2023年 2024年
介護休業取得者数 0 0 0 1 1
生活習慣病健診受診率※1 % 58 70 91 97 100
喫煙率 % 39 38 38 38 37*
アブゼンティーイズム※2 日/人 2.9 3.4 2.5 1.8 0.5
30分以上の運動習慣者割合(週2日以上) % 24 25 27 29 28*
生活習慣改善意志(取組み前の割合) % 19 19 15 15 20*
特定保健指導対象者割合(40歳以上) % 30.0 30.0 18.3 20.6 19.6
特定保健指導の実施率 % 4.5 13.7 17.1 16.1
  • ※1 40歳以上
  • ※2 アブセンティーイズム:年間の病気欠勤日数の合計を社員数で割った値
  • ※3 問診で生活習慣の改善に関し取組済み(6か月未満と6か月以上の合計)
  • * 2025年2月時点
調査対象人数 調査対回答率 ストレス反応(偏差値) ワークエンゲージメント(偏差値) プレゼンティーイズム(%)*
2021年 576人 94.9% 49.3 53.5 41.8
2022年 540人 89.2% 47.3 53.0 32.6
2023年 466人 99.3% 47.5 52.7 30.7
2024年 480人 100.0% 47.8 52.8 32.2
2025年 462人 99.1% 48.4 53.8 32.2
  • ※ 偏差値は調査会社参入企業・団体等の一定期間のデータを対象として算出、ワークエンゲージメントは調査会社独自の方法
  • * プレゼンティーイズム(労働損失%)=100%-絶対的プレゼンティーイズム(WHO-HPQ 3問目から算出)

サステナビリティ強化

サッポロライオンはお客様と従業員その家族の健康のため、お取引先様とともにサプライチェーン全体の人権の尊重と保護、環境安全の配慮などを優先し、商品の提供につとめております。

サッポログループのサステナビリティ方針のなかで、原料や食材などについて、安全安心提供に加え、自然環境保護の観点と人権尊重を意識した調達を目指していくこととなっています。
原料調達先の人権尊重を意識した調達の取り組みは「人権デューデリジェンス(人権DD)」と称され、当社でも重要な「調達概念」となっています。
コーヒー豆については、優先確認対象原料となっており、重要な原料に位置づけられています。その中で有機栽培されたコーヒー豆を使用したコーヒーをお客様に提供しています。

その他、地域創業事業の中でも食材の選定には品質の安全・安心に重点をおきお客様にとって健康的なメニューの施策に取り組んでおります。

▷自社リソースを活用した地域課題解決

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